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🎭 歌舞伎の着物の色や髪型には、こんな意味があった!
皆さんは、歌舞伎の着物の色や帯の結び方、そして髪型(かつら)によって、それぞれ意味が異なることをご存じですか?
実は、歌舞伎の世界では衣装ひとつひとつに深い意味や物語が込められています。
今日は、その「装い」に隠された秘密を少しのぞいてみましょう。
🎨 着物の色が表す意味とは?
歌舞伎では、登場人物の性格や身分、心情を色で表すことがあります。
観客が一目で「この人はどんな人物なのか」を感じ取れるように工夫されているんです。
| 色 | 意味・イメージ | よく使われる役柄 |
|---|---|---|
| 赤(朱・緋) | 若さ・情熱・正義・力強さ | 若衆(若い男性)、正義の味方、勇敢な役(例:助六) |
| 青(藍・紺) | 悪・冷静・悲しみ・嫉妬 | 敵役、悪人、冷たい性格の人物 |
| 紫 | 高貴・品位・権威 | 貴族、姫、上流階級の女性 |
| 白 | 純粋・清らか・幽霊的・神聖 | 貞淑な女性、神仏、亡霊の役 |
| 黒 | 威厳・悲しみ・闇・悪 | 武士の礼服(黒紋付)や悪役 |
| 黄 | 華やか・陽気・庶民的 | 町人、道化的な人物 |
| 緑 | 若さ・生命力・自然 | 若者や活発な人物 |
| 金・銀 | 豪華・神秘・超自然的 | 神様や天女、特別な存在 |
🏮 役柄と色の組み合わせ例
- 悪役(敵役):藍色や黒 → 邪悪さや冷酷さを表現
- 助六(すけろく):赤×黒の派手な衣裳 → 若さ・勇ましさ・江戸っ子の粋
- 弁天小僧:紫の衣裳 → 華やかさと高貴さを兼ね備えた盗賊
- 幽霊役(お岩さんなど):白 → この世を離れた存在
💬 ちょっとした余談
歌舞伎では、登場人物が舞台の下(奈落)からせり上がって登場するシーンがあります。
実はこれ、「その人はすでに亡くなっている」または「この世に存在しない存在」という意味があるそうです。
(これは私の母から聞いた話ですが、なるほどと思いました!)
次回は帯の結び方の意味をお伝えできたらなと思います。
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