掛川市上西郷に住んでいます。毎年10月のはじめ、私の地区では五社神社のお祭りが3日間にわたって行われます。前夜祭を含めての三日間は、街全体が少しだけ浮き立ったような特別な時間です。「掛川祭」のように大規模ではなく、地元の人だけでつくる小さな祭りですが、その分、顔なじみの温かさがあります。屋台がメインで、神楽も奉納されるこのお祭りは、地域の年に一度の楽しみです。
今年は少し変化がありました。例年、最終日に神社前で行われる“祭りじめ”が、近隣からのクレームの影響で、神社前ではなく学童横の広い敷地に場所を移して開催されました。小学校と学童のあいだの広場に三つの屋台が並び、周りは提灯の明かりと人の声であふれていました。遠くに見える小学校の職員室の灯りが、なんだか見守っているようで印象的でした。
今年は特に特別な年でもありました。うちの地区の屋台が来年で新しくなるため、今の屋台を使うのはこれが最後。そのせいか、皆どこか名残惜しそうに、でも嬉しそうに、お祭りの終わりを迎えていました。総務長さんたち“偉い人”が屋台に乗ってお酒を勧められている姿も、まるで儀式のようで、ちょっと面白かったです。
中学の同級生にも数人再会しました。みんなお酒を片手に盛り上がっていて、「私も飲みたいな」と思ったけれど、まだ18歳。来年でも19歳。あと2年は、ちょっと長いなあと思いながらも、そんな時間も悪くない気がしました。いろいろあったけれど、やっぱりお祭りは楽しかった。また来年、どんな夜になるのか、もう今から待ち遠しいです。
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